水の流し方に関する記事が、公開されました。
「トイレの『大』と「小」には大便と少小便だけではない重要な意味があった…多くの人が知らない‘流し方‘の盲点」(2024年 6月14日)を書きました。それが2024年6月14日に公開されました。
■PRESIDENT ONLINE
https://president.jp/articles/-/82487?page=1
■プレジデントウーマン
トイレの「大」と「小」には大便と小便だけではない超重要な意味があった…多くの人が知らない"流し方の盲点" | PRESIDENT WOMAN Online(プレジデント ウーマン オンライン) | “女性リーダーをつくる”
■Yahoo!ニュースでも読めます。コメント欄の反響が大きくてびっくり!
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b9bb75906520fbfb9a2cb1d32495976383b0bb0
この記事は、4月に、編集部の方から執筆依頼をいただきました。しかし「このテーマは私が書くより、メーカーの広報関係の人が書いた方がふさわしいのでは?」と感じ、最初は前向きになれませんでした。
しかし編集部の方の思いは固く、変更をされる気はなさそうです。
よくよく考えると、特定のメーカーの人に書いていただくと(便器のメーカーは複数あるため)記事が偏ってしまう可能性があります。またどうせ書くなら、便器メーカーだけではなく、便器を実際に設置したり、詰まりを除去する会社の人にも意見を求め、多角的に書くべきだと判断したのです。編集部の人がメーカーの広報部に依頼をするにしても、いわゆるライターさんに書かせようとすると、こうした視点を持つことは難しく、また人脈もないでしょう。だから結局お引き受けすることになりました。
「トイレ研究家」と一言に言っても、知らないことや、分からないことはたくさんあります。だからこうして取材や記事依頼をきっかけけに「どうなっているんだっけ?」と考え始め、自分自身が勉強をしながら学ぶことは、珍しくありません。だからむしろこうした課題を与えられる方が、私も勉強になります。
しかし逆を言うと「もっと相応しい人がいるんじゃない?」「適当に書いたら、その業界の方に失礼だし、編集部にも読み手にも、納得してもらえないでしょ!」と懸念し、遠慮することも珍しくないのです。
これが私の誠意であり、責任だと思うのです。
ですが、実際には「どこに聞いていいか、分からない」「第三者的な公平性にある情報が欲しい」「メリットやデメリットを明確に書いてほしい」「庶民感覚で、分かりやすい表現で書いてほしい」という読者の本音も、理解できます。そこで今回は4社の方に相談に乗っていただき、記事を仕上げました。これには1か月くらいかかりました。4社の方は、みんな日本トイレ協会メンテナンス研究会を通じて知り合ったトイレ関連業者のみなさん。
それぞれが「プロ」として、きちんと私の不足部分を埋め、助けてくださいました。
一番嬉しかった一言は「これで節水や詰まりに関する誤解や溶けたり、分かりやすくなることで、理解が深まることでしょう」というコメント。私の「馬鹿さ加減」が「私のような知らない人にも、かみ砕いて書いてあげよう」という効果になり、多くの人を救えたのかな?と思います。やはり専門用語だらけとか、利害が絡む表現は、人の心に刺さらないものです。
ああ、馬鹿で良かった!
これは「謙虚」や「遠慮」ではなく「本気」で、そう思っています。
なお最初にJIS規格のことを教えてくれたKさんには、本当に感謝しています。そんな専門的な資料は、やはりいくらネット社会だからといって、簡単に導けないものです。協力者欄には、時間の都合上、書けなかったのですが、Kさん・Nさん・Kさん・Sさん・Tさんにお世話になりました。あとでビールをご馳走します!
それから、Yahoo!ニュースのコメント欄を見て、びっくりしました。1つは投稿が300近くなったこと。そしてその大部分が「節水便器を使っているが、詰まりやすい」とか「水で溶けると書いてある清掃用ペーパーが解けずに詰まりの原因になっている」という指摘です。これは実際の使用者からの実体験ですから、無視できません。
私も「これ、本当に流しちゃっていいのかな?」と心配することがあります。溶けるのは「投入直後」ではなく、「排水管を通って下水道に入っている間に、ボロボロになっていくのかな?」と予想するのです。もちろん清掃紙メーカーも、きちんと試験や基準を通過して販売していると思いますし、説明書きの裏側に小さい字で使用上の注意が書いてあるでしょう。でも庶民はきちんと理解をしてルール通り行動しているとは限りません。
実際に「詰まった」という現実に目を向け、ゴミ箱に捨てるようにするなどの配慮をし、排水管や下水道に負担のないようにしてあげたいものです。
こうした「作った人」と「使う人」の間に立ち、疑問や不安を解消する「トイレライター」として、今後も自分の存在価値を模索していこうと思います。読んでくださったみなさま、ありがとうございました。
