3月16日(木)フジテレビでコメントをしました

最近、話題沸騰の、「共用トイレ」
「今は増えているのですか?」という質問から始まりました。

フジテレビの人の話によると「東京都荒川区では、82か所ある公衆トイレのうち、53か所(つまり64%)が、『男性(小用)トイレ』+『女性・男性・バリアフリートイレ』の2つのトイレ空間の組み合わせなんです。これを住民の女性が不安視しているそうなのですが…」と説明された。

渋谷区の幡ヶ谷に出来た公衆トイレが「共用トイレ2つ」+「男性小便器エリア」の3つになったことが話題になり、荒川区の取り組み(7~8年前が最後のトイレ建築)の是非に、今更ながら、注目が集まっているらしい。

私は、過去のいろんなトイレを見て来た経験を思い出して、「ああ、確かに増えてますね」と回答。
私の予想だが、それは「女性蔑視」というより、「小便器+大便器」なんだと思う。実際に公衆トイレはタクシードライバーや宅配業者の男性が多い。女性の使用者がいないわけではないが、やはり多くはない。だから「今まで女性たちが気が付かなかった」んだろうな…と想像した。

で、放送日の前の日の3月15日の17時半にメールが来て、20時にはオンライン(ZOOM)収録、翌日(16日)の8時からの番組「めざまし8(エイト)」の8時47分~52分の5分間に報道された。

報道によると、「男性小用便器+男性と女性とバリアフリーのトイレ(=広めの大便器があるトイレ1ブースの意味)」の組み合わせだと2000万円で作れる。それに対し「男性トイレ+女性トイレ+バリアフリートイレ」だと4000万円かかる。つまり価格が2倍も違う。だから安い方を選んだとのことだ。
荒川区の職員のコメントとしては「今後は女性専用トイレを作ることを前向きに検討したい」という感じだった。

私のコメントは、取材30分くらいの間にたくさんの話題を出したが、結局採用されたコメントは「共用トイレが増えるのは仕方ない」と「日本はトイレが無料という文化が根付いている(=経済的な理由は仕方がない)」だった。
それ以外は「共用トイレが増えている理由や社会的背景」「コンビニのトイレが注目されている」「SDGsの影響もある」などを語った。

報道の中では、海外のアメリカとイギリスの事例が紹介されていた。また性犯罪の危険性さえなければ、もう少し建設的で穏やかな議論ができるのに。多様性を実現したい反面、限界や枠が誕生してしまう。
最近は、女性の社会進出が進み、女性のタクシードライバーや宅配業者が増えているので、これまでの「公衆トイレは男性が使う物」という状況も変化せざるを得ないだろう。

とりあえず、いろいろ考えさせられるきっかけとなった。
でも、今まで「トイレは無関心」「トイレは死角。存在感が無い」と思われていたことに対し、世論が変わろうとしているので、悪いことではない。みんなで考えればいい。トイレは「全員が主役」のため、誰もが参加しやすい存在だ。同時に「自分だけが良いのは許されない(=いろんな立場や状況の人を想定しよう)」という意味で、多様性や今後の未来を考える意味で、良い共通テーマになりえるのだ。

なお、この報道がYAHOOニュースに出ました。私も偉くなったもんだ(大爆笑)
https://news.yahoo.co.jp/articles/168018d5423618498c57fb8927bf14c34d3abbea

SDGs時代の、良い模範になればと願う。

コメントをする白倉
女性トイレ減少中?
荒川区のトイレに貼られた掲示物

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